即時フィードバックの原理
結果が不透明では頑張れない
即時フィードバックとは簡単に言うと、その場ですぐにプレーヤーに今のはどうだったのか、伝えることです。これが選手にとってはとてもモチベーションになります。結果が不透明のまま、努力し続けようとしても中々続かなくなってしまいます。即時フィードバックをする、ときには一緒に考える。
コーチが常に見ていること、自分は前進したのか、後退したのか、それともあまり変わらないのか、
それを明確に伝え、かつステップアップするには、次からどうするのか?
即時フィードバックによってこれらを選手が理解した状態で、常に練習し、何を頑張るか分かる状態にしていきます。
これによって選手の練習の質とモチベーションを両方とも最大化した状態を目指すことで、成長率が最も高い状態で練習できるようにします。
即時フィードバックが FLOW を呼ぶ
子どもの頃に、みんなと遊んでいて、気づいたら日が暮れていた。そうした経験がある人も多いと思います。まさにこれが FLOW (フロー)と呼ばれる没頭している状態です。
これはすぐに結果が返ってくる、自分の実力と似通ったものに取り組んでいるときに起きるものと心理学では言われています。鬼ごっこも鬼になったり、ならなかったり、かけっこの速さがある程度一緒だったり。そうしたときに FLOW は起こります。
もう一つ大事なことは、自主性です。
コーチが勝手に課題を決めない。自分でここを伸ばしたい、これを改善したい。そうしたことに取り組んでいるときに FLOW は起きやすいのです。そのために選手とコミュニケーションんを取り、練習を設計していきます。
そして1週間の自主練時間に何をやるか、計画する時間を作り、土曜の練習以外にどう過ごすかを明確していきます。