トップアスリートを目指すことに妥協しない
Resilience Basketball Academy では、トップアスリートになることを目指して練習してもらいます。
なぜトップアスリートを目指すことを標準にするのか?強要されているイメージを持たれているかもしれません。
脅されて、怖いイメージを持ったでしょうか?それとも、レベルの高い、高度な技術に集中した練習を思い浮かべたでしょうか?
これはどちらとも、コーチが主体になっている考えです。コーチが軸になり、どう練習をしているのか?
その考えからいったん離れてみましょう。少し選手主体で考えてみましょう。トップアスリートを目指すということは、どういうことなのでしょうか?
ここで一つ質問です。トップアスリートに必要だと思う資質、能力をできるだけ多く書き出してみてください。
ここで一旦読み進めるのをやめて、ペンを持って、メモに書き出してみて下さい。
ではその中に、これからの社会人に”必要ではないこと”はありますか?競技に特化した能力以外、どれかありますか?
継続力、主体性、思考力、予測力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、戦略思考、色々出たと思いますが、これらの資質は、これからの社会人に全て必要なことではないでしょうか?楽しめればいい。それだけにしてしまうのは、選手の資質を過小評価していることと考えています。そして、トップを目指すことによって、こうした資質は磨かれると私は考えています。
選手はこうした資質が磨かれて、成長しているときに”フロー”と呼ばれる集中状態に入ります。このフローの状態の占める時間が、人生の中で多い人ほど、人間は幸福感が高い。そうしたポジティブ心理学の研究結果が次々と出てきています。ただ楽しいだけでは、選手は成長し続けれれるでしょうか?
成長は直線的ではありません。成長しているときは、必ず"プラトー"と呼ばれる停滞期間が存在します。つまり成長は、平面を歩いていて、一段階段を上り、平面を歩いてまた一段のぼる。直線的に上に上がっていく、坂道ではないのです。階段の高さは様々です。高い階段ならば、戦略を練らなければ、登れません。成長のために、一生懸命に試行錯誤する。その結果少しの成長の兆しが見えたときが、子供たちは一番楽しんでいるときなのです。
つまり、トップを目指すことでこども達は自分たちで試行錯誤して、それはフローをもたらし、今の人生の幸福感を上げる。さらに将来の人生にとても役立つ能力も育んでいけるのです。
そして何より、今皆さんが挙げた能力を、皆さんがお子さんに、将来に向かって伸ばしてほしいと思っているのではないでしょうか。継続して頑張れる人に育ってほしい。主体性をもって自分の勉強やスポーツに取り組んでほしい。勉強をすぐに諦めずに、思考力を養ってほしい。たとえトップアスリートになれなくとも、それを”目指して”トレーニングをする。それを通して、これからの社会を担っていく人に、必要な能力を身につけることが出来る。それを感じていただけたでしょうか?